ふくいサーモンの水揚げを見学!
2022.06.01
5月初旬!
石川県のお隣の福井県あおい町に
杉野屋与作で販売しているふくいサーモンの養殖の水揚げ見学に行ってきました!
福井県あおい町は、福井県敦賀市から車で約1時間ほどの港町です。
ちなみに能登七尾からは、車で約4時間の長旅でした💦
水揚げ作業の開始は朝5時!!
流石に夜中の1時に七尾を出発するのは厳しいので、敦賀市に前泊しました。
それでも朝3時半起き😢
何とか起床して遅刻せずに行けました(笑)
ふくいサーモンの水揚げは、生け簀を漁港につけてクレーンを使って水揚げします。
水揚げしたサーモンはすぐに漁師さんたちにより素早く活〆処理と個体選別されます!
この作業は、水揚げされてすぐの元気いっぱいなサーモンが大きく跳ね、うろこや氷が周囲に飛び散っていました!
〆られたサーモンの血が顔や全身に飛び散るため、驚いて言葉が出ませんでした😲
しかし手間は鮮度を保つために必要で、臭みの軽減や旨みを逃がさない秘訣です。
ふくいサーモンは卵から餌にもこだわり育ててきたそうです。
「卵から大切に育ててきたサーモンを出荷する時は感慨深いものがあるとおっしゃっていました。
【一般的なトラウトサーモン写真】
【ふくいサーモン】
一般的なトラウトサーモンに比べると、頭から尾まで身がパンパンに詰まっています!
体高が大きく、臭みがなく、上品な脂が乗り、身の色が鮮やかなことが特徴です。
そして、サーモンの養殖場にも同行させていただきました!
港から1キロほど離れたところで養殖しています。
中には沢山のサーモンが優雅に泳いでいました。
なぜ海水で育てる必要があるのでしょうか?
答えは巨大化するからです!!
巨大化する仕組みは塩細胞にあります。魚の塩分濃度の調節はエラにある塩細胞によって行われます。
淡水魚である稚魚を海水に入れると、塩細胞のイオンチャネルも活発に活動します。
塩細胞の活性化には成長ホルモンが使われます。
つまり、塩細胞を活性化しようとするほど、成長ホルモンが分泌され、体も大きくなってしまうのです!
養殖場から生け簀に移動する際にもゆっくりと丁寧に作業していても、刺激などのストレスで死んでしまうサーモンが数匹みられました。
それだけサーモンが繊細な生き物ということです。
サーモンはとても繊細なため、最初は養殖では約50%の生存率だったそうです。
しかし、稚魚を淡水から海水へと変わるに慣らしていく時間などを改良するなどを行った結果、生存率が目標の8割を達成できるようになりました。
そしてふくいサーモンを取材する中一番印象に残っていることは、ふくいサーモンに従事する方々は20代の若い世代が担っていることでした。
まだまだ全国的には知名度が低いふくいサーモンですが、この若い世代中心となって活気あふれる中で働く姿はが印象的で、今後のふくいサーモン事業を更に大きくしてくれるのではないかと思いました。
これから経験を重ね、生産数の増加だけではなく、更なる品質の向上や改良を秘め、ふくいサーモン事業を盛り上げて行ってくれると思うと期待に胸が躍るふくいサーモンの水揚げ見学でした!